認知症患者の症状とケアについて

認知症」とは、人間が考え行動するにあたり指令を出している脳が、何らかの障害を受け、細胞の機能が低下して日常生活に支障をきたしている症状の総称です。
具体的には、加齢に伴い脳が委縮して、記憶や思考能力が低下してしまうアルツハイマー型や、脳血管が梗塞したり破れて出血したりすることで、脳細胞が壊死してしまう脳血管型などがあります。
患者は、記憶や思考能力が低下しているため、もの忘れや徘徊、その他の異常な行動が見られたりします。こうなると家族のみでは、在宅生活の維持は困難で、虐待や生命の危険性もあることを理解しなくてはなりません。
平成12年に施行した介護保険制度は、介護に苦慮している人々を支援するもので、年月が経つと同時に認知症のケアについても、確立されてきています。ここでは、認知症患者の症状と対応方法について、いくつかご紹介したいと思います。
まず、一番多く見られる症状として、もの忘れがあります。患者は行動や発した言葉を、忘れてしまいますので、常に「初めて行うこと」と認識しています。そのため、同じ話の繰り返しなどが見られるのです。これに対して「怒る」という対応は一番してはなりません。患者は、なぜ怒られるのか理解することができず、混乱し症状がひどくなってしまいます。「家に帰りたい」という願望も多く見られる症状で、無理に制止したりしては、焦燥感に拍車をかけてしまいますので、「お茶を飲んだら送ってきます」など、気をそらせる対応がベストです。